二十才が出た
文殊山さ稼ぎに来てて、お月さまお出やったとき、
「ありゃ、東の山から二十才(はたち)が出た、二十才ぁ出た」
むかしは暗くなるまで稼いだもんだからな、みんな魂消(たまげ)て、
「なにごと、二十才ぁ出たざぁ」
「見ろまず、あれあれ」
「なんだ、お月さまだどら・・・・」
「んだて、おぼこだざぁ、十三・七つって言うどら、十三さ七つ足したら、二十才だべちゃえ、めんどうくさいから、おらぁ二十才て言うた」
と。
こういうことばかり語って、人馬鹿にして歩いったって。
文殊山さ稼ぎに来てて、お月さまお出やったとき、
「ありゃ、東の山から二十才(はたち)が出た、二十才ぁ出た」
むかしは暗くなるまで稼いだもんだからな、みんな魂消(たまげ)て、
「なにごと、二十才ぁ出たざぁ」
「見ろまず、あれあれ」
「なんだ、お月さまだどら・・・・」
「んだて、おぼこだざぁ、十三・七つって言うどら、十三さ七つ足したら、二十才だべちゃえ、めんどうくさいから、おらぁ二十才て言うた」
と。
こういうことばかり語って、人馬鹿にして歩いったって。