煮だった湯
佐兵が、
「ガラガラと煮たった湯、飲みよう知ってる」
というので、
「なじょして飲むのだ」
「こげなもの、何でもない。飲まれるもんだ」
「んじゃ、教えろ。その飲む秘伝教えろ」
「じゃ、貴様。酒一升買え、教えっから」
相手は手品使いにでもなれるもんだと思って、酒一升買って、佐兵さ飲ませたど。
「さあ、なじょして飲むこんだ」
「なぁに、喉など焼けたば焼けるほど、かまわず飲まんなねごで」
と、ただ酒一升飲まっでしまったど。
佐兵が、
「ガラガラと煮たった湯、飲みよう知ってる」
というので、
「なじょして飲むのだ」
「こげなもの、何でもない。飲まれるもんだ」
「んじゃ、教えろ。その飲む秘伝教えろ」
「じゃ、貴様。酒一升買え、教えっから」
相手は手品使いにでもなれるもんだと思って、酒一升買って、佐兵さ飲ませたど。
「さあ、なじょして飲むこんだ」
「なぁに、喉など焼けたば焼けるほど、かまわず飲まんなねごで」
と、ただ酒一升飲まっでしまったど。